2024年1月23日火曜日

文学と音楽の休日でした

 10月の記事です。お天気の良い休日に港街横浜にやってきました。いつもの元町・中華街方面です。

ちらりと目線を向けた中華街はそれなりの混雑のようでしたが、そこをちょっとそれると人混みとは無縁の光景になります。


ゆっくり歩きながら文学館目指して歩きました。港の見える丘公園に向かっては結構な高低差で、確かに「丘」だわこれはと実感します。


丘じゃなく山でした。激動の時代、すぐ近くには外人墓地があります。中島敦著の「かめれおん日記」に登場するジョージ・シドモアがねむるお墓もある文豪ゆかりの地です。


フランス山を抜けると、展望台にでました。


ここから観る景色が大好きです。ベイブリッジがよくみえます。写真がないですが、逆サイドにはみなとみらい方面、正面にはガンダムもいて楽しい景色です。いつも明るい時間ばかりなので、夜の夜景とかも観たいですね。


ここからさらにすすむと大佛次郎記念館や横浜市イギリス館があり、一番奥が文学館です。


噴水のあるお庭は季節のお花を楽しむことができます。ヨーロッパにきたかのような気持ちになれる場所です。


本当にいいお天気、10月の初めなので、まだ若干残暑が残ってました。2023年の夏は長かった・・・この日も日中は半袖で十分な快晴です。


秋らしいコスモスも咲いてました。植物で季節を感じるってすごく好きです。


庭園を抜けて橋を渡ると目的地である文学館に至ります。今回の企画展が井伏鱒二氏!私のファースト作品は多分教科書に載ってた「黒い雨」でその後「山椒魚」や「珍品堂主人」などを読みました。お弟子さんに太宰治氏がいることも知られてますね。私はお弟子さんだと三浦哲郎氏の随筆が好きです。


この白亜の建物もいつみても素敵な佇まいです。


企画展はゲームコラボでパネル展示やクイズ企画などがありました。


パネルは3体です。


中央が企画展の主役、


左は佐藤春夫氏、井伏氏のお師匠さんです。


右はお弟子さんの太宰氏でした。


企画展は撮影不可です。95歳とご長命だった井伏氏、原稿をはじめ、愛用の品や書簡など展示品も多く、すごく充実してました。趣味人らしく、釣り道具に将棋関連、お酒もお好きだったそうです。

今回展示に「文壇酒徒番付」があって昭和51年の東の横綱は井伏氏です。

また、今回は企画展直前に太宰氏に関する佐藤春夫氏と井伏氏の手紙が発見されるという出来事があり、最速で展示されてました。なんとも胸アツです。

十分時間をかけて展示に魅入り、常設の展示も観て大満足でした。


だいぶ頭を使ったので、館内の鮨喫茶で休憩します。コラボメニューでお酒があるのです。

というか、没後30年て本当につい最近ですね。


買った図録や家から持ってきた文庫で楽しく展示を振り返りながら待ちました。


たのんだのは山椒魚ッカです。ウオッカ飲むの久しぶりですが山椒とライムですっきり爽やかな風味で飲みやすかったです。


ゆったり過ごせていい時間でした。帰りもお庭を眺めながら行きます。


秋バラはいちばんの見頃というところまではいってなかったですけど、綺麗に咲いてるものもたくさんありました。


蝶々もいて雅です。


海沿いに戻って山下公園を歩きます。


こちらにもばら園があり、緑ゆたかです。本当に美しい街ですね。


たくさんのバラが咲いていい香りに包まれました。


バラ越しにニューグランドがみえます。




氷川丸はかっこいいです。


ここから都内へ戻り、午後は映画を鑑賞しました。舞台は昭和の銀座ですが、横浜もジャズの街ですから、どこかしら共通する空気があり、横浜帰りに観て良かったです。


ジャズピアニスト南博さんのエッセイを映画化したもので、なんだか映画というより舞台のような印象を持つカメラワークでした。過去と現在がクロスしてる幻想的なストーリーです。そこかしこにちりばめられた音楽がとても素敵でした。

日比谷で観たので、鑑賞後はいつものミッドタウンの立ち飲み屋さんです。もうすっかり映画好きと知られているので、スタッフさんに今日は「何観たの?」ってきかれてます。


楽しく会話しながらひやおろしをいただきました。熊本のお酒です。


しっかりした味わい、ひやおろしらしい仕上がりのお酒でした。二杯目はうさぎさんが可愛い谷川岳のひやおろしです。このラベルの月いいですね。数日前にみた下北のアートを思い出してました。


安定感があります。


ちょっとつまみたくなって魚ぶつをオーダーしました。旨味の凝縮された白身とひやおろしの組合わせは間違いなしです。


3杯目はたぶん初めてのお酒でした。静岡県のお酒なんですね。なかなかに個性的なラベルデザインです。


まろやかで美味しいお酒でした。手間のかかるふねしぼり、またひとつ気になる蔵が出来て嬉しくなります。


文学、音楽、そして最後は日本酒といつも通り趣味に全力な休日でした。

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メモ

1月下旬 日帰り長野 ひとり 信濃追分、田中、軽井沢

一昨年くらいから猛烈に長野にはまってます。

4 件のコメント:

  1. こんにちは
    お天気の良いみなとみらい、最高ですね^^
    秋バラにコスモスと花もいっぱいで
    未来のバラ園は満開のように見えますよ

    ミッドタウンは三ぶんさんでしたっけ
    さすが常連さん、すっかりお店の方もお見通しのようですね^^

    早咲きのものでしたけどフクジュソウが咲いていました
    まだ寒いので完全には開ききってませんでしたけど、黄色い早春の花可愛かったです

    お野菜の旬てわからなくなってきていますよね、一年中出回ってるものもありますし

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    1. こんにちは
      横浜、とくに山下公園~元町のエリアが好きです
      興が乗るとみなとみらいまで歩いてます
      街と緑のバランスがいいですね
      中華街は最近混雑で敬遠してましたが、お茶が切れたので今度買いに行こうと思ってます
      未来のバラ園、綺麗でした
      ただちょっと暑さにやられちゃったかなっていうお花もちらほらという感じでうs

      すっかり映画好きがばれてます
      三ぶんさん、気軽に日本酒が飲めるところがすっかりお気に入りです

      大寒から早春へ、まだまだ各地雪の予報もありますが、季節がすすんでますね
      空豆にはびっくりしました
      今はハウス栽培も優秀で本当に旬が迷子です^^;

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  2. こんばんは〜
    元町界隈は住んでいたことがあって
    詳しいつもりでしたが
    文学館の存在は知らなかったな〜
    素敵な建物ですね。
    文学に触れて映画を観て
    美味しい日本酒。
    極上の休日ですね〜

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    1. こんにちは
      元町、住んでみたいです
      もし住めたら毎日散歩したいと夢見てます^^

      文学館、あまりメジャーではないかもしれませんね
      でも魅力的な企画も多く、静かに過ごせるのが気に入ってます
      併設の鮨喫茶も人気のようで、窓際の海がみえる席は予約が入ってました

      映画も面白かったです
      ピアノの演奏にしびれました

      〆は日本酒、趣味に全振りしてます♪

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