2023年2月28日火曜日

詩とファッション そして渋谷からは逃走しました

 ここで立って飲むビールが居心地よくいい感じなのです。ということでスタートは新宿でした。早朝9時に飲んでも違和感ゼロという素晴らしい空間です。


壁に貼られた手作り感があふれるベルク通信を読みながら一杯飲んで、めったに乗らない京王線で向かったのはこちらでした。駅名の由来は徳富蘆花の住居であった蘆花恒春園が近いことからです。


蘆花については記念館を福岡・熊本旅行で訪問しました。まだ先になりますが、そちらのアップもお待ちください。

さて、そんな小説家に縁がある駅、目的も文学です。


駅から徒歩5分ほどで到着しました。


ガラス張りの特徴的な建物です。


入り口から今回の企画展がプッシュされていて嬉しくなります。2022年は萩原朔太郎没後80周年として、前橋文学館が中心となり各地で朔太郎関連の企画展が催されておりました。

世田谷文学館の今回の企画展もその一つです。


建物の周りは風情が!!紅葉が綺麗、鯉が優雅に泳いでました。世田谷ってハイソで静かで緑も多いエリアと下北・三軒茶屋みたいなごちゃっとサブカルといろんな側面を持ってますね。


さて、お待ちかねの館内へとすすみましょう。


キービジュアルは「青猫」1923年に刊行された第二詩集で、函に萩原氏自筆のイラストレーションが描かれていました。企画展名は「月に吠える」1917年刊行の第一詩集からとったものでしょう。


展示は一部のみ撮影可です。巨大な原稿用紙に見立てた仕切りが圧巻でした。矢印が示すような順序だった経路ではなく無秩序さがあって萩原作品の世界観が出てます。


「地面の底の病気の顔」は第一詩集冒頭の作品、萩原作品は孤独を感じるものが多いけれどこの作品も・・・。


今回の展示では萩原氏の直筆原稿やメモ、ノートといった本人縁の品の他、さまざまなアーティストが萩原作品をうけて表現した絵画や音楽なども紹介されていました。


猫町は詩と小説の中間にあるような作品です。


生れは前橋、お医者さんのご長男です。


詩以外では手品にハマっていたり、マンドリンを習ってたりなんてエピソードがあります。


これ面白かったです。以前「デザインあ展」でも似たようなのがありました。確かその時は有名な小説やらのタイトルがバラバラのブロックになっていて自由に組み合わせて・・・だったように記憶しています(記憶ちがいだったらすみません)。


詩の一部は小説のタイトル以上にブロックになったときの異様な存在感を発してました。

詩といえばオノマトペも重要なファクターです。萩原氏も独特のセンスを発揮してます。


何にも知らずに読んだらホラーか狂気でしかない(私はとても好きです。)です。のをああああ。


萩原作品を体感できる展示でした。興奮したので、窓の外の景色を見て落ち着きを取り戻します。それにしても本当にきれいな眺めです。


世田谷区からなら近いということで、お次はお隣渋谷区に移動しました。今度は詩の世界とはまたガラッと趣を変えてポップでキュートな世界観を楽しみます。東急本店は1月31日で閉館しましたが、Bunkamuraは4月9日まで営業するとのことです。


おなじみのデイジーにぱきっとした色使い、なんともマリクワらしいですね。


会場前の吹き抜けも素敵でした。クリスマス仕様になってます。


こちらの展覧会は撮影不可、最後のポスターのみ撮影可能でした。歴代のアイコンのお洋服や小物、ファッションショーや街中を移した写真など、はーー、可愛いは正義です。


年齢的にミニスカートはきついし、無理とわかってますが、こうした展示を観るとちょっと履きたくなっちゃうのが困りどころです。いや、海外ならワンチャンある・・・いや無理だ。。


グッズもちょこっと購入しました。さぁ、二箇所はしごしまして、お昼を過ぎたいい時間です。Bunkamura周辺なら渋谷の喧噪もそこまでではないですがやはりアウェイ感が拭えず、銀座線でさくっとワープしました。


食事というか飲みはやはりこっちのエリアのほうが落ち着きます。地元のお酒からいただきました。


お料理はお野菜を欲して芹のおひたしです。極細の鰹節がふわふわで美味しいです。


芹は根っこが美味しいとはわかっていてもお家だとここまで綺麗に洗うのが面倒なときもあります。洗ってあるのが売っていることもありますが。外食でねっこに出会えると嬉しいです。


お酒の二杯目は兵庫の宮の井、地元向けの銘柄ですが、この日はお店が全国うまいもの巡り兵庫編ということで出会えました。ラベルがすごく素敵です。鶴がいいなぁ。


すっぱいおつまみ好きなので、こはだをあわせました。奥にお醤油と写ってるのは煎り酒で醤油より古い歴史がある万能調味料です。こちらのお店ではお刺身をたのむとおすすめの食べ方として出してくれます。


ラスト三杯目は群馬と新潟の間にある山脈のお酒、群馬の酒蔵さんで造っています。


東京の西へ東へと横断し楽しんだ1日でした。

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旅行メモ

3月 1泊2日 金沢 3人旅(三文豪・海岸線ドライブ)
5月 2泊3日 札幌・小樽 2人旅

おすすめスポットなど情報募集中です。

4 件のコメント:

  1. こんばんは〜
    世田谷も渋谷も
    娘との思い出がいっぱいです!
    大人の街を意識した、新しい渋谷に
    興味津々!
    機会があったら行ってみたいと思っています。
    遠い昔の
    独身の頃は外苑前に住んでいたので
    青山界隈が落ち着くかも?
    でも、あの辺も変わっているんですよね?!
    今となっては
    お嫁に来た、この界隈が一番落ち着くのかな〜笑

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    1. こんにちは
      私は母の実家が三茶、仲のよい親類が淡島代田なので、
      世田谷というと三茶~下北のイメージがつよいです
      蘆花公園や文学館周辺は公園や緑も多く、ファミリー向けのマンションが多いですね
      子育てによさそうな印象でした^^

      外苑前や青山は最近出向いてないですが、流行の街ですから変化してそうです
      今度偵察がてら出かけてみようと思います♪

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  2. こんにちは
    朝はまだ氷点下ですけど昼間は20℃近く、すっかり春の陽気ですね

    京王線、私もほとんど乗りませんでしたね(^_^;)

    昨年は萩原朔太郎没後80周年でしたか、前橋でも盛り上がったのでしょうね
    月に吠えよ!かっこいいですね
    青猫にちなんだブルーが上手く使われていて、何か良い感じです^^

    マーリークワントさん、どちら様??と思ったら
    ミニスカートを作られた方だったのですね^^

    ひな祭りの時期ですね^^
    ピラミッドひな壇は今年もすごかったです
    ひな人形はみんな釘止めしてあるので地震が来ても大丈夫です




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    1. こんにちは
      朝晩の気温差が激しいですね
      あと最近は夜風が強くて・・・
      髪ばさばさになりながら帰ってます^^;

      京王線、すんごい久しぶりに乗りました
      世田谷は三茶~下北くらいしか土地勘がないので迷います・・・
      家賃高そうって思いながら文学館まで歩きました

      前橋、盛り上がっていたようです
      いきたかった~~前橋文学館は未訪問なのですごく気になってます
      朔太郎ブルー、素敵ですよね

      マーリークワント、お洋服から小物、化粧品と幅広く商品展開してます
      ミニスカートルックはあと10年いや15年若ければ・・・

      お雛さま、可愛いですよね
      華やかで心躍ります♪

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