2023年4月4日火曜日

福岡・熊本 弾丸の一人旅 3

福岡・熊本の旅、二日目です。

前日ビールと日本酒を結構呑んでますが、早めに就寝してしっかり睡眠とったのでいつも通り早朝に起床、体調不良もなくチェックアウトしてまずは駅に向かいます。

2日目はまず柳川を予定していたので、ホテルを天神にとってました。

ここの観光が今回の旅の目的のひとつ、1日目に空港から直接こっちにきて観光というプランも考えてましたが、遅延があったので2日目にしておいて結果オーライでした。

小一時間で到着します。途中、雪がちらほら残っている景色もあり、大寒波は本当だったなぁとしみじみ。

 

乗ってきた電車は可愛らしいカラーでした。

駅の階段です。博多市内ではほとんど方言を感じなかった(タクシーの運転手さんがほんのちょっとでしょうか)のですが、柳川弁はこんなにも独特なんですね。


駅前は整備されてきれいです。でもちょっと歩くと小さなスナックが集まった飲み屋街があったりして、宿場町な雰囲気があります。


さすが白秋の街、駅前にさっそく歌碑がありました。


いや、多いな・・・白秋関連が多いですが、その他、檀一雄や高浜虚子のものもあります。高浜虚子はさすが俳句の大家ですね。行く先々で文学碑を観ています。


ここでの予定は柳川川下りで1時間、その白秋記念館の見学です。川下りの予約の時間まで時間があったので、ちかくの神社にいってみることにします。寺社仏閣は早朝から観光できるので時間調整したいときに嬉しい存在です。

さすが川下りが有名な街、少し歩くと水路にあたり舟をたくさんみることができました。これからあれに乗るのね、と思うとわくわくします。


鳥居が立派ですね。三柱は初代柳川藩主立花宗茂とその妻、そしてその父を祀っているとのことです。


公園のような広いつくりで犬の散歩をしている方などもいました。お池もあり、景色もいいです。春は桜も咲くようですね。


敷地内に白秋の句がありました。


ゆっくり30分ほど見学して御朱印ももらい駅にと一旦戻ります。観光案内所で、予約してたお得な観光クーポンを受け取り、川下りの事業所へ向かいました。


乗船券にも白秋の作品が記載されていました。


お舟の準備が整うのを待合所で待っていると、船頭さんが変わるがわる「どこからきた」とか「ひとり旅か」と話かけてくれて楽しいです。おお柳川弁だ、さっき駅の階段に書いてあったやつだと感動しました。


ほどなくして準備ができたので、いざ乗船です。なんと私ひとり貸し切りでした。ド平日の朝イチだったからでしょか。なんか申し訳ないです。


ゆっくりゆったり進みながら船頭さんが名所などを紹介してくれます。時には白秋の歌をうたってくれたりして、旅らしさ全開でしした。


こんな細い水路もさすがの舵さばきです。





今回は立ち寄りませんが途中売店も1箇所あります。


あれはまちぼうけの碑、うさぎはまた出てきますかね。


1時間ほどでゴールです。到着地点は柳川の中でも観光ゾーンで白秋生家や立花氏庭園などがあるエリアです。


今回立花氏庭園には寄らず、


はい、こちらにやってきました。白秋の父は酒造業で成功しましたが、火災で大半を焼失しています。19歳のときに父の反対を押し切り上京しましたが、故郷への思いはひとしおだったようです。白秋の作品は郷愁が過分に含まれているよに感じます。


この建物は昭和44年に復元されたもので、著作や遺品などが展示されていました。



お雛様にはまだ早いですが、吊るし雛がお出迎えです。


じゃじゃーーん!今回ゲームコラボでパネル展示がありました。


ご本人様のお写真もあります。


文芸誌「明星」やパンの会などで白秋とつながりのあった文豪キャラのパネルも展示されています。

高村氏は智恵子抄などが有名ですね。彫刻など芸術面でも活躍し、白秋の詩集の装幀もしました。


吉井氏は「いのち短し恋せよ乙女」で有名なゴンドラの唄の作詞者です。白秋も数々の童謡を残してますが、明星派は歌との相性がいいのかしら。


展示以外の生家復元エリアではお雛さまの展示をしてました。


吊るし雛もこんなにたくさん!柳川さげもんといって日本三大吊るし飾りのひとつだそうです。






とっても華やかで明るい気持ちになりました。生家部分を出ると敷地内を奥へ進み、今度は記念館へとまいります。


途中実をたくさんつける立派な果樹がありました。


ざぼんは朱欒と書き、ポルトガル語だとザンボアというそうです。白秋は朱欒(ザンボア)という文芸雑誌を発刊してます。




こちらが記念館の建物です。



入館口の前にある自販機にも!ここまで徹底するとはすごいですね。


こちらでも関連キャラのパネル展示がありました。右は萩原朔太郎氏、左は室生犀星氏を元にしたキャラです。




この二人は白秋のお弟子さん的立場です。室生氏は「我が愛する詩人の伝記」で白秋や萩原氏について綴っています。

記念館はパネル以外撮影禁止でした。特別展示「白秋と朔太郎の詩の世界」を開催しており、萩原朔太郎2022企画と連動していたので世田谷文学館の展示ともリンクするところがあって大変面白かったです。

世田谷文学館に行ったときのブログはこちら:https://rkoubouseisaku.blogspot.com/2023/02/blog-post_28.html

記念館で図録などを購入、あと生家の前にあったこちらのお店でちょこと買い物しました。


駅方面への戻りは川下りの会社が送迎バンを出しているのでそれを利用です。

川下りは1時間でしたが、車だと15~20分ほどでした。

次の記事に続きます。

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旅行メモ

5月 2泊3日 札幌・小樽 夫婦2人旅

おすすめスポットなど情報募集中です。

4 件のコメント:

  1. こんばんは〜
    つるし雛が見事ですね〜
    コタツのある船で川下り!貸切!
    風情を楽しめますね。
    白州の記念館も立派!
    全て期待以上の旅でしたでしょうか?
    ひとり旅。素敵ですね〜

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    1. こんにちは
      つるし雛、可愛いですよね
      さげもんという響きも柳川らしさがあって素敵でした
      川下りではゆったり優雅な時間を楽しめました
      貸し切りになるとは思わず、びっくりです
      こたつもですが、船頭さん的には桜や藤の季節もおすすめとのことでした
      何度でも行きたくなりますね
      白秋の記念館、資料も充実していてとても勉強になりました
      小田原の白秋童謡館のことを思い出したり、世田谷の朔太郎展とリンクしたりと、大満足です♪

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  2. こんにちは
    おぉ!柳川と言ったら水の都ですよね
    素敵な舟旅を独り占めとは羨ましい^^
    縦横無尽のお堀をスイスイと、良いですね~

    ちょうどお雛様の頃の訪問だったのですね
    素敵な雛飾りがいっぱい、ホント華やかですね

    白秋記念館は自販機までなまこ壁ですか、良い徹底ぶりです

    ハルトラノオは花穂を虎のしっぽに見立てて付いた名前なんですけど、しっぽに見えるほど大きな花ではないんですけどね^^
    そいうえばトラに猫にサバと生き物たくさんいましたね^^
    花の名前も面白いです

    太平山の桜は今年も綺麗でした、すぐ散っちゃうかな?と思いましたけど先日の日曜くらいまで咲いていて意外と長持ちしてましたよ

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    1. こんにちは
      水郷の街、柳川ですね
      川下りとっても素敵な時間でした
      ゆったり、風情があって、旅にきたんだぁって気持ちが盛り上がります^^
      栃木市の巴波川遊覧も好きですが、こちらは本当に街の中をたどっていく感じ、スケールが大きい川下りです

      1月後半でしたが、はやくもお雛さまでした
      つるし雛、さげもんという方言が可愛いです

      白秋生家に記念館とたくさんの資料を観ることができました
      大満足です

      生き物の名前がついた植物、面白いですね
      見立ての妙を感じます

      桜、昨日今日の風ですごい桜吹雪の東京です
      もう本当に咲き終わりですね

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