2025年1月23日木曜日

三鷹で文学めぐり 後

9月の半ば、とある平日休みに三鷹を歩いた記録です。最終目的地の記念館に至り見学開始したところから後編スタートします。

企画展とタイアップが目当てでした。なぜか二の部屋から観てますのは、タイアップの企画パネルで着てたモーニングが展示されてたからです。でも企画構成自体も二から観覧しても特に支障はないように思いました。

山本有三氏は地元出身ということもあり、若いころからいくつか読んでるんですが、濁流は未読でして。

全集には収録あるものの、文庫などだとこの企画にあわせてこの記念館が発売した「無事の人」も収録、刊行したものくらいしかないと思います。

著作権の保護期間が70年に延びたので、山本氏の場合ですと2045年以降(保護期間が2044年12月31日まで)で青空文庫収録もあるかもですね。

記念館刊行の文庫、戦争とか、軍部の画策とか、少し苦手意識があり、このとき買わなかったのですが記事書いてたらやはり欲しくなりました。

濁流は近現代史を学ぶ上でもよき作品なのでしょう。膨大な資料、細部にまで及ぶ調査を持ってして書き上げた熱を感じてみたいです。

話がそれちゃいましたが、さっそくモーニングいきます。反射で向かい側がどうしても写っちゃうのはご了承ください。

文化勲章受賞の際にお召しだったのですね。下段右端が山本氏です。礼装についてそこまで知識がないので、タキシードとモーニング、テールコートの違いをググる私でした。

モーニングに続き、このお部屋の展示物で圧倒されたのが創作ノートです。

いやはやこれは・・・私こんなに緻密にノートとったこと一度もありません。この作品にかけた情熱が伝わってきました。

それからゆかりの品も!特におおって思ったのがこちらの大鉢です。

これ、人間国宝濱田庄司氏の作品なんです。濱田氏といえば、益子焼ですから、栃木つながりだ、と嬉しくなりました。

その他、イニシャルのついたカバンなどもゆかりの品として展示されてます。


展示室二を出て、さらに建物内を観覧、こんなパネルもありました。いくつ読んだことがあるでしょうか。

洋館ではありますが、和室もありました。というか有三氏が洋室から和室に改装したそうです。


私は昔和室にウッドカーペットを敷いていたことがあるのですが、人それぞれ和洋の好みや馴染んだ生活様式って反映されますね。

さて、もうひとつの展示室にいきましょう。


濁流は新聞連載でした。執筆・連載開始したとき、氏は85歳です。連載開始1年後になくなったので、この作品は未完となっています。いまは新聞自体をとってるお家はへってるのでしょうかね。
私は職場が日経とってて、夕刊連載の「折れた岬」を読むのが日々のちょっとした楽しみです。


二の部屋にあったモーニングもそうですが、それなりに長く生きて、文化や国語研究などに貢献したことがうかがえる展示品がたくさんありました。


企画の要となっている近衛文麿との交友、その他の文士とに関連も語られています。


1階にもどって、ここから増設展です。増設展は有三氏の生涯とともに、この洋館の魅力を存分に楽しめました。


だって、こんな素敵な応接セットなんかも展示されているのです。こういう雰囲気が好きな人間にとってはもう、興奮しかありません。


現代風の、例えば、コンランショップのHPにあるようなインテリアにもそりゃ憧れるんですが、映画のセットとかでみたことある!みたいなこういうのは別のベクトルでテンションあがってしまうんです。


暖炉や床の木組み具合も素敵でした。


ジブリによる映画化で話題になった「君たちはどういきるか」はもともと有三氏が日本小国民文庫の5巻で執筆予定でしたが、病気のため、吉野氏が執筆しました。


照明もいいですね。奥の部屋では映像による解説を見ることがきます。


とってもいい企画展でした。洋館も堪能できて満足度は高い記念館です。一度館の外にでて、正面から裏手に回り、外観をぱしゃり。


こんな屋外展示もあります。


裏手は公園というか、ちょっとひろめのお庭になってます。


竹をはじめ、緑が豊かです。ベンチなどもあるので、季節がよければゆっくり読書にぴったりだと思いました。


鯉もいますね。こうして綺麗な状態を保ってくれていることに感謝です。三鷹市ありがとうございます。


敷地内を出たあとは、公園をつっきて、吉祥寺まで出ることにしました。


芝生がひろーーい。ボール遊びし放題ですよ。吉祥寺・三鷹エリアが人気がある理由がわかります。


芝生エリアから池へ。


弁財天さまにお参りしました。


平日ということもあって、ボートなどは比較的空いてます。


公園から駅方面へ向かいましょう。昔からあって、見覚えのあるお店と新しくできたお店が混在するエリアです。


ちょっと飲んでこうと、ハモニカ横丁に立ち寄りました。


小さい店舗が入り組む路地ってわくわくしますね。昼営業してる1軒にはいって、さっそく飲みましょう。


まずはビールからです。サッポロなのがちょっと嬉しくなります。


二杯目もしゅわっとしたくてスパークリングにしました。オープンな作りのお店なので、カウンターで飲んでますが、実質テラス席です。


おつまみでセミドライトマトをオーダーしました。生のトマトそのままも食べますが、火が入ってたり、調理してあるのがより一層好みです。


写真なしですが、白ワインのグラスも飲んじゃいました。お会計して出たら、商店街でお買い物です。この練り物やさんと漬物屋さん(この日は休みみたいでした)は西東京時代からよく買ってたお店です。


そのまま食べてもおでんにしても美味しくいただけます。種類も豊富で、あれこれつい買ってしまうお店なんです。


ぱぱぱっと袋に入れてもらって、さっとお会計!実にスピーディーな手際でした。


やっぱり、吉祥寺いいなと思った次第です。家からだと結構距離はありますが、もう少しまめに通おうと思います。

以上、三鷹文学めぐりとおまけの吉祥寺散策でした。

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メモ

2月  上旬 1泊できそうです:京都 任天堂ミュージアム当選しました!!

5月  4日間   夫婦で久しぶりに海外!ベトナム行きます~~

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