2024年4月27日土曜日

頭の中でずっと天体観測がループしてました

2024年2月の記事です。

またまた休日(平日ですが)のお出かけです。

この日は上野に向かいました。年パスの期限が切れてしまったので、この日からまた購入して1年有効です。

ちょうど気になってた本阿弥光悦と金色堂の展覧会があったので、さっそく年パス特典の企画展鑑賞券を使いました。

もう消えかけてるけど笑顔が可愛い雪だるまくんがいましたよ。


まずは本阿弥光悦からです。「始めようか、天才観測」もうこの言葉で観てる間ずーっと頭の中でバンプのあの曲がループ・・・企画考えた方うまいです。

トーハクは建物も素敵で特にこの天井が気に入ってます。ついつい何度も見上げてしまうのです。

展示は国宝の舟橋蒔絵硯箱からスタートし、本阿弥光悦の多才ぶりが伝わってくる内容でした。

今風にいうと、マルチアーティストってとこでしょうか。家業の刀剣鑑定に始まり工芸、書、陶芸もこなしてます。天は二物、三物を与えるってこういう人なんだなぁとなんか圧倒されました。

展示は撮影不可でしたが、動画のお部屋のみ可です。8Kかぁ、映像の世界はどんどん進化していてびっくりです。

ついこの間まで4Kでの撮影に湧いていたと思ったら、あっという間に家庭用テレビですし、もう目のほうが追い抜かれているのかもしれません。


甲盛にした硯箱に鉛板はって、銀で文字までつけるという・・・どれだけの技術が盛込まれてるのでしょう。国宝というのはこれほどまでに素晴しいのかと改めて感じます。


光悦の書く書も好きです。特に俵屋宗達とのコラボが好きで、今回も鶴下絵三十六歌仙和歌巻が展示されてじっくり鑑賞しました。好きすぎてグッズのてぬぐいを愛用してます。


思ったより空いていてゆっくり鑑賞できました。入場口が結構混んでいたので、あれと思ったら、次の中尊寺で納得、かなりの・・・いわゆる密状態です。


会場がせまいからというのもあるのでしょうが、平日の午前中にこれほど混みあってるとは想定外でした。


こちらの展示はまず、中尊寺金色堂内を撮影した動画の展示でスタートです。最近こういう導入が本当に増えました。これもやはり8Kでの撮影ですごくなめらかで美しい動画で引き込まれます。

そして展示では国宝11体が揃ってケース越しに!360度観察できます。冒頭みた映像と合わせて、まるでお堂の中に本当にはいったかのような気分になれました。

模型は撮影可です。岩手平泉かぁ、行きたくなりますね。


かなり細かいところまで再現された模型でした。


それにしてもぴかぴかです。なんか金運あがったかのような気持ちになります。


午後も別の予定がありましたが、少し時間に余裕があったので常設展にもよりました。年パスの恩恵を使わねばなりませぬ。本阿弥家の本業にのっとり刀剣のエリアをさくっと観ました。

某刀剣擬人化ゲームでメインビジュアルのやつがちょうど展示期間で賑わってます。


刃物って美しいです。



名前の由来になった三日月の打ぬけもしっかり観ることができました。


鞘も美しいです。


ここにも三日月がありますね。


菊桐紋があしらわれています。


さて、午後の予定は有楽町で映画でした。角川の映画館で鑑賞したのはこちらです。光悦もですが、この方も本当に才能あふれてますね。


映画の中で、4年間の密着をもとに作られたドキュメンタリーで、終盤88歳から89歳になられてました。1日のリズムを保ちつつ、お仕事に励む姿、尊敬です。


オープンした文学館も気になります。姪っ子ちゃんを連れて行ってあげたいです。


ということで、今回の休日予定もこれで無事消化できました。有楽町にいたので、日比谷まで移動し、いつものお寿司屋さんで休憩です。この日は15時ごろの入店だったでしょうか。

商業施設内で通し営業、いつもお世話になってます。外観とはじめのビールは撮り忘れです。

日本酒は定番とおすすめがあります。って仙禽が佐賀になっておった・・・


この日のお酒は一杯目を甲子にしました。


お刺身は赤貝にシマアジ、さよりです。大好きなシマアジがおすすめでラッキーでした。美味しかったです。


さよりは生姜醤油でいただきます。


二杯目からはいつもの一ノ蔵です。


初物でたけのこもいただきました。しゃくしゃくの歯触りが心地よいです。鰹節と七味がまたあいますね。


3杯目も一ノ蔵です。


先ほどお刺身で食べたさよりの皮をぐるぐるにしたやつです。お刺身もいいですが、おつまみのこれがさよりで一番好きかもしれません。


たまごもこの量が毎回ちょうどよくて気に入ってます。


握りはブリとシマアジにがこの日の私的トップツーでした。


年パスに続き、シネマも今回TCGカードを作ったのです。今年は単館系もいろいろ鑑賞しようと思います。

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メモ 

5月WG 3泊   ふうふで四国(徳島、高松)
5月なかば 1泊 仲良しさんとふたりで辰野町(松本~上高地)

2024年4月25日木曜日

企画もコレクションも素晴しいです

ここから2024年2月の記事です。この日は節分、珍しく土曜休みでした。

ホットヨガのあと(地味に月4回コースで続けている)気になってた企画展を見に東銀座からてくてく歩いてこちらです。

 

旧ブリジストン美術館のころからお気に入りです。企画展も素晴しいですし、なによりコレクションの充実が圧巻のひとことです。

わりと早いうちから展示の撮影もOKにしてくれてました。


今回の企画はマリー・ローランサンです。近年の企画展ですと、渋谷のBunkamuraミュージアムの企画がありました。

入ってすぐにあるのが自画像です。マリー・ローランサンといえばこの画風ですよね。1927年頃の作品で、彼女が44歳の自画像です。


時代は遡って、1904年21歳の自画像がこちら。画風もタッチも雰囲気もまるで違います。これには驚きました。ここでもう、彼女の人生と画家としての成り立ちに非常に興味をそそられます。


1年後の1905年頃、


そしてその3年後の1908年です。一体彼女になにが・・・って気になりました。


画風が劇的に変ったきっかけはキュビズムの影響でした。パブロ・ピカソなどとも交流があったようです。


私的に一番興味があったのが第2章でした。多くの詩人との交流があり、地震でも詩作したり、挿絵を提供したりしています。


編・訳のところに名前がある堀口大學氏もマリー・ローランサンと交流があったひとりです。堀口氏は父親が外交官で、その影響から語学に堪能で外遊を経験、翻訳、詩に歌と幅広く活動してます。


才能あふれる女性ということが伝わってきました。


椿姫の挿絵も描いています。


12枚の水彩原画が展示されました。高級娼婦マルグリッドとローランサンの画風があってますね。美しいです。



少し珍しいものの展示もありました。これ、日本橋の三越呉服店で開催された「仏国現代大家新作画展覧会」の出品目録だそうです。並ぶ名前をみてほうほうって頷いちゃいました。


書籍の展示が多くて文学オタクには嬉しいかぎりです。

人物画が圧倒的に多いのですが、静物画もあります。題材は違えど、配色や柔らかな表現などがローランサンだなぁという印象をうけました。


渋谷でみた企画展では、淡いピンクの作品が中心でしたが、赤や黄色、青など濃い色も取り入れて描かれてました。


幻想的で引き込まれそうです。


犬など、人物と動物の組合わせも得意だったのですかね。渋谷でみたシャネルを描いた作品も動物が一緒に描かれてました。


およそ1年振りにマリー・ローランサンの作品をまとめて観ることができ大満足です。

いつもの美術館訪問ならここからショップ→退館することががほとんどです。でも、アーティゾン美術館ですからコレクション展もスルーできません。


大人気のモネの睡蓮も、ここでなら静かにゆっくり観賞できます。


大好きなゴーガンの作品も展示してありました。


マティスもあります。国立新のマティス展は今週ようやく鑑賞予定です。


クレーは可愛い!こども服の柄になってほしいなってみるたびに思ってます。


特集は野見山暁治氏でした。恥ずかしながら、うっすら頭の片隅にお名前の記憶があるなぁくらいで、確かめたら新美南吉氏の「でんでんむしのかなしみ」の挿絵を描かれてました。


非常にダイナミックな作品です。2023年6月に102歳でお亡くなりになりましたが、100歳をこえても作画を続けていたそうです。


副都心線の明治神宮駅にもステンドグラスの作品があるので、今度から注意して見てみましょう。


作品もですが、添えられた言葉も素敵でした。


自分のつけたタイトルに疑問てなんかおちゃめなところも感じます。感性の豊かさが言葉ににじみ出ていました。


確かにどのへんがタヒチなのか謎です。


これは予感というタイトルです。


2006年の作品にたいして、なくなる1ヵ月ほど前に語っていました。


素晴しかったです。いままで知らずに後悔しました。アーティゾン美術館のコレクションは本当にたくさんの芸術を教えてくれます。勉強になりました。

マリー・ローランサンから駆け抜けて疲労もピークです。家の近くで飲みたいなぁと帰途がてら浅草で昼呑みにしました。

グルメなブロガーさんの記事を見て訪問し、それ以来、何度かきています。土日に昼から通し営業というのが私の行動時間にあっていて重宝です。


浅草で昼呑みというとホッピー通りやらでがやがやのイメージがありますが、こちらは少し浅草寺から離れて、落ち着いて飲むのみぴったりです。


生ビールがしみました。美術館の後は喉がかわきます。お通しは葱とモンゴウイカのぬた、ぬた大好きなので嬉しいです。


2月でもうホタルイカの文字がとびっくりしました。


メニューを決めたら日本酒にチェンジです。日本酒はグラス90ccが基本ですが、1合や2合でも対応してくれます。私は1合オーダーが多いです。


イワシのなめろうが一押しとのことでしたので迷わずオーダーしました。


これかなりの酒どろぼうです。脂のりもよくてとろけました。

もう1品は海老芋の唐揚げです。ジャガイモやサツマイモはそこまでじゃないのですが、

ここ数年里芋とか、海老芋が妙に好きになりました。ほくほくして美味しいです。


これには上機嫌で、お酒も上亀元です。華やかだけどきれのある味わいが海老芋にあいました。


この日も美味しかったです。

豆まきはしませんでしたが、美術鑑賞と美味しいもので福をまねけた節分の休日でした。


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メモ 

5月WG 3泊   ふうふで四国(徳島、高松)
5月なかば 1泊 仲良しさんとふたりで辰野町(松本~上高地)