2025年1月20日月曜日

三鷹で文学めぐり 上

長野の小諸・軽井沢日帰り行ってきました。 珍しく平日休みではなく、土曜に休みをぶつけて行ってみましたよ。このシーズンなので、新幹線はスキーやスノボ目当ての方が多かったです。

軽井沢は雪積もってなく、スキー場がやけに白く見えました。あと小諸に朝8時半ごろついたら少し、ほんとかすかに舞ってましたが、9時過ぎにはそれも止みまして。

降ったり積もったりはやはり日本海側のようですね。

寒い話をしながらもブログはまだ暑さの残る9月です。年々暑い期間が伸びていて夏より冬派の私にはきつくなってます。

この日は平日休みで文学巡りをすべく、三鷹にやってきました。大学卒業後から都内いる間は西東京市住み、職場は吉祥寺(その後転職したけど)だったので、三鷹はわりと土地勘ある場所です。


でも、三鷹に住んでても駅前のビルの中に、美術ギャラリーが、はては太宰氏の展示室があることを知ってるのはかなり少数派かもしれないですね。小・中学校とかなら社会科見学とかあるでしょうか。まぁ、太宰氏の展示室が公開開始になったのは2020年からと比較的最近でもあります。


氏が三鷹の住民になったのは1939(昭和14)年、玉川上水への入水で亡くなる1948(昭和23)年までの9年間を過ごしました。
その頃の自宅の一部を再現されています。撮影可なのは↓の6畳間のみですがこの展示室全体がお家の玄関、三畳間、四畳半、縁側に見立てた作りになっている趣向です。三畳間、四畳半には、原稿や手紙などの展示がありました。


このスペースには靴を脱いであがることが可能です。文机の前に座ればちょっとした作家気分が味わえますね。


掛け軸は太宰氏の師である井伏鱒二氏の書でした。花器も井伏氏から贈られたものだそうです。


こじんまりとした展示ではありますが、生活が垣間見える展示という着眼が面白かったです。

その後は文学サロンによって関連書籍などをぱらぱらと。


カフェも併設しており、太宰珈琲や津軽の林檎ジュースなどがいただけます。今回は時間がなくて、カフェ利用は見送りましたが、次はゆっくり珈琲飲みたいです。


さらに中央通りの文学碑巡りをしました。三鷹で文学だと太宰氏や山本有三氏が有名ですが、ほかにもゆかりの文豪がけっこういます。


まずは一度は聴いた(歌った)ことがあるだろう赤とんぼの碑です。作詞の三木露風氏は北原白秋氏とともに白露時代と一時代を築きました。露風氏の名前や作品を知らなくても「赤とんぼ」の作詞はこのひとだよっていえば「ええ、そうなんだ」とちょっとしたトリビアが披露できるやもしれません。


三鷹との関連は1928(昭和3)年から1964(昭和39)年に亡くなるまで居住していたことです。


続いてはなんとも力強い(圧)なモニュメントです。武者小路実篤氏の人間万歳!ですね。


1937(昭和12)年から1955(昭和12)まで三鷹に住み、市役所の標札を揮毫したりなんてエピソードもあるそうです。三鷹の後は調布に移住、晩年をすごします。

調布にある記念館にいった記事はこちら(https://rkoubouseisaku.blogspot.com/2024/03/blog-post_13.html)

余談ですが、今年もバレンタインの実篤チョコの販売が開始になりました。

お次は太宰氏です。本のレリーフがなんとも印象に残ります。


三鷹で執筆された斜陽と評論家・亀井勝一郎氏の講評がセットで一つの碑になってました。


じっと立ち止まって読んでしまう、そんな碑でした。

文学碑めぐりラストはこのあと、メインにおいてた山本有三氏です。三鷹にある氏の記念館に行こうと思って、どうせなら他も回ろうという計画でした。

未来を見つめる二人の少年、その先にはなにがあるのでしょうか。


女がらみのいざこざへの関与などもありますが、基本的に希望や人生に前を向く言葉はぐさっときます(いい意味で)


地元出身とあり、小さい頃から馴染みのある文豪でもあるんですよね。児童文学へも取り組んでいて、読書好きなこどもだった私はその点でも感謝です。

というわけで記念館です。訪問のちょっと前にアド街でランクインされてたりもしました。


三鷹駅からまっすぐくると徒歩12分ほどでしょうか。井の頭公園もほどちかいです。


入り口前には存在感抜群の石が鎮座してます。


これがあの「路傍の石」です。




緑豊かな記念館ですね。建物の前と裏に、お庭もあります。


素敵な洋館!有三氏は1936(昭和11)年から1946年にこの洋館に住んでました。
当時はまだ珍しい鉄筋コンクリートの二階建てです。


今回は没後50年の企画かつ、


いつものゲームのタイアップ企画でした。



深い赤色の敷かれた階段が素敵です。この建物を観るだけでも価値があります。


ガラスもよいなぁ。こういう雰囲気大好きです。


もちろん、修繕などの手は入ってるのでしょうが、その時代の趣きが存分に感じられました。

展示鑑賞スタート!


後編につづきます。

会期長く、今年のGW明けまでやってるのでもう1回くらい観に行きたいです。

ーーー
メモ

2月  上旬 1泊できそうです:京都 任天堂ミュージアム当選しました!!

5月  4日間   夫婦で久しぶりに海外!ベトナム行きます~~

4 件のコメント:

  1. こんにちは〜
    三鷹にゆかりのある作家がたくさんいるのですね!
    ちょっと、ビックリ!でした、
    三鷹はほとんど馴染みがなく
    高円寺が馴染みがあるくらいかな、、、。
    学生時代に友人が住んでいて、呑みに
    行ったり!後、吉祥寺も数回!
    殆ど、山手線界隈で遊んでいたような!?
    山本有三さんの洋館も
    本当に素晴らしいです!
    東京の西側って、本当に素敵な場所がいっぱいですね〜

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    1. こんにちは
      センセーショナルな死のエピソードがある太宰治氏が有名ですが、山本有三氏など、多くの文豪に愛されてます
      武蔵野文学というやつですね
      三鷹は私もそこまで頻繁ではなかったのですが、吉祥寺はしょっちゅうでした
      あとはやはり都心ですね
      新宿とかが多かったかな?と記憶してます
      いまは東京の東が主ですが、吉祥寺はたまに無性に行きたくなります♪

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  2. こんにちは
    三鷹と言えばまずは井の頭公園にジブリ美術館ですけど、多くの文豪が暮らした「文士の街としても有名だったのですね
    なかでも山本有三記念館は素敵なところですね
    洋館も内装外装とも素晴らしい!当時の建物がしっかり残されて利用されているのはすごいことです


    日光もここ数年は雪が少ないですね
    観光するには丁度よいのですが^^
    小田代ヶ原は真っ白な雪原と青空のコントラストが素晴らしかったです

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    1. こんにちは
      武蔵野ってやつですね
      当時の雰囲気的には西が武蔵野で、東が田端でしょうか
      文豪が多かった地域ですね^^
      ジブリ美術館は西東京から引っ越してだいぶたってからが初訪問でした
      近くにあるとなかなか行かないを地でいってましたね

      山本有三記念館、素敵ですよね
      ちなみに入館料は300円と破格です
      こちらを訪問して数日後に栃木市内のふるさと館と文学館にも行きました

      日光、冬景色が素敵ですね
      雪と青空、空気のシンとした中にいるとすがすがしいです♪

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