2024年4月25日木曜日

企画もコレクションも素晴しいです

ここから2024年2月の記事です。この日は節分、珍しく土曜休みでした。

ホットヨガのあと(地味に月4回コースで続けている)気になってた企画展を見に東銀座からてくてく歩いてこちらです。

 

旧ブリジストン美術館のころからお気に入りです。企画展も素晴しいですし、なによりコレクションの充実が圧巻のひとことです。

わりと早いうちから展示の撮影もOKにしてくれてました。


今回の企画はマリー・ローランサンです。近年の企画展ですと、渋谷のBunkamuraミュージアムの企画がありました。

入ってすぐにあるのが自画像です。マリー・ローランサンといえばこの画風ですよね。1927年頃の作品で、彼女が44歳の自画像です。


時代は遡って、1904年21歳の自画像がこちら。画風もタッチも雰囲気もまるで違います。これには驚きました。ここでもう、彼女の人生と画家としての成り立ちに非常に興味をそそられます。


1年後の1905年頃、


そしてその3年後の1908年です。一体彼女になにが・・・って気になりました。


画風が劇的に変ったきっかけはキュビズムの影響でした。パブロ・ピカソなどとも交流があったようです。


私的に一番興味があったのが第2章でした。多くの詩人との交流があり、地震でも詩作したり、挿絵を提供したりしています。


編・訳のところに名前がある堀口大學氏もマリー・ローランサンと交流があったひとりです。堀口氏は父親が外交官で、その影響から語学に堪能で外遊を経験、翻訳、詩に歌と幅広く活動してます。


才能あふれる女性ということが伝わってきました。


椿姫の挿絵も描いています。


12枚の水彩原画が展示されました。高級娼婦マルグリッドとローランサンの画風があってますね。美しいです。



少し珍しいものの展示もありました。これ、日本橋の三越呉服店で開催された「仏国現代大家新作画展覧会」の出品目録だそうです。並ぶ名前をみてほうほうって頷いちゃいました。


書籍の展示が多くて文学オタクには嬉しいかぎりです。

人物画が圧倒的に多いのですが、静物画もあります。題材は違えど、配色や柔らかな表現などがローランサンだなぁという印象をうけました。


渋谷でみた企画展では、淡いピンクの作品が中心でしたが、赤や黄色、青など濃い色も取り入れて描かれてました。


幻想的で引き込まれそうです。


犬など、人物と動物の組合わせも得意だったのですかね。渋谷でみたシャネルを描いた作品も動物が一緒に描かれてました。


およそ1年振りにマリー・ローランサンの作品をまとめて観ることができ大満足です。

いつもの美術館訪問ならここからショップ→退館することががほとんどです。でも、アーティゾン美術館ですからコレクション展もスルーできません。


大人気のモネの睡蓮も、ここでなら静かにゆっくり観賞できます。


大好きなゴーガンの作品も展示してありました。


マティスもあります。国立新のマティス展は今週ようやく鑑賞予定です。


クレーは可愛い!こども服の柄になってほしいなってみるたびに思ってます。


特集は野見山暁治氏でした。恥ずかしながら、うっすら頭の片隅にお名前の記憶があるなぁくらいで、確かめたら新美南吉氏の「でんでんむしのかなしみ」の挿絵を描かれてました。


非常にダイナミックな作品です。2023年6月に102歳でお亡くなりになりましたが、100歳をこえても作画を続けていたそうです。


副都心線の明治神宮駅にもステンドグラスの作品があるので、今度から注意して見てみましょう。


作品もですが、添えられた言葉も素敵でした。


自分のつけたタイトルに疑問てなんかおちゃめなところも感じます。感性の豊かさが言葉ににじみ出ていました。


確かにどのへんがタヒチなのか謎です。


これは予感というタイトルです。


2006年の作品にたいして、なくなる1ヵ月ほど前に語っていました。


素晴しかったです。いままで知らずに後悔しました。アーティゾン美術館のコレクションは本当にたくさんの芸術を教えてくれます。勉強になりました。

マリー・ローランサンから駆け抜けて疲労もピークです。家の近くで飲みたいなぁと帰途がてら浅草で昼呑みにしました。

グルメなブロガーさんの記事を見て訪問し、それ以来、何度かきています。土日に昼から通し営業というのが私の行動時間にあっていて重宝です。


浅草で昼呑みというとホッピー通りやらでがやがやのイメージがありますが、こちらは少し浅草寺から離れて、落ち着いて飲むのみぴったりです。


生ビールがしみました。美術館の後は喉がかわきます。お通しは葱とモンゴウイカのぬた、ぬた大好きなので嬉しいです。


2月でもうホタルイカの文字がとびっくりしました。


メニューを決めたら日本酒にチェンジです。日本酒はグラス90ccが基本ですが、1合や2合でも対応してくれます。私は1合オーダーが多いです。


イワシのなめろうが一押しとのことでしたので迷わずオーダーしました。


これかなりの酒どろぼうです。脂のりもよくてとろけました。

もう1品は海老芋の唐揚げです。ジャガイモやサツマイモはそこまでじゃないのですが、

ここ数年里芋とか、海老芋が妙に好きになりました。ほくほくして美味しいです。


これには上機嫌で、お酒も上亀元です。華やかだけどきれのある味わいが海老芋にあいました。


この日も美味しかったです。

豆まきはしませんでしたが、美術鑑賞と美味しいもので福をまねけた節分の休日でした。


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メモ 

5月WG 3泊   ふうふで四国(徳島、高松)
5月なかば 1泊 仲良しさんとふたりで辰野町(松本~上高地)

4 件のコメント:

  1. マリーロランさんのコレクション。
    本当に素敵ですね。
    タッチの変わり目も興味深く拝見しました。
    それにしても
    優雅な節分だな〜♪

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    1. こんにちは
      約1年振りのマリー・ローランサンでした
      渋谷の時より展示数も多く、また文学関連などいろんな視点で作品を観ることができて良かったです
      自画像の画風の変化、劇的ですよね
      画家の人生の転機を感じました
      休日が充実だと、メリハリついて頑張れます♪

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  2. こんにちは
    2月も美術館巡りですね
    ローランサンの自画像の移り変わりは面白いですね
    仏国現代大家新作画展覧会の目録には誰もが知ってる名前も!
    ローランサンもピカソもはるか昔の人ではなく現代に生きた人なんだなと改めて思いました


    新緑眩しいかたくりの里でした
    お花は少なかったですけど、一つ一つは綺麗でしたよ
    カタクリより希少な花だと思うんですけど、見に来られる方はほとんどいません(^^ゞ

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    1. こんにちは
      今年も楽しそうな企画展が目白押しです
      どれをいつ観ようか、身体が2つ欲しくなります^^

      約1年振りのマリーローランサンでした
      画風の変化には画家の人生の転機がうかがえますね
      今回は文学や日本とのつながりなども面白かったです
      目録もビックネームがたくさん!
      こういう展示品もいいものですね

      私はまだ土曜勤務がありますが、いよいよGWスタートですね
      カタクリの里で自然観察なんて人も多そうです♪

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