2022年10月3日月曜日

女三人旅 真夏の京都編 4

 10月になってしまいました。密かに京都旅行編を9月中に終らせる目標を立ててましたが、あえなく・・・しかも今回個人的にちょっとしっかり目に記録しておきたい場所を訪問したので、一つの場所が2記事になりました。この記事が2記事の内のひとつです。

そんな素敵な場所にいく前段階、朝食を食べましょう。

こちらも仲良しさんのご希望でした。抹茶パフェにつづき本店でいただきます。


京都はお庭のある店舗が多いですね。1日目に続き、この日も朝から気温ぐんぐん上がって猛暑の京都ですが、緑を目にすると気持ち楽に感じます。(あくまで気持ちですが)


平日とはいえ、やはり人気の朝食スポットということで少し並んでの入店です。窓際のテーブル席、こちらにもお庭があってとても癒やされる景色です。


オーダーの後、ちょっとお庭にでてみましたよ。テラス席はこの時期だと陰になっても暑いでしょう。でもかなりの常連さんと見受けられる真摯がおひとりでコーヒーを召し上がったりしてました。


お料理到着です。モーニングセットもありましたが、ボリュームがあったので、朝ご飯食べ慣れてない私にはきついかもということで、それそれ単品だったり、サンドイッチをシェアする形にしました。


たっぷりのサラダはご近所さん用です。いつも朝は葉物をたっぷり召し上がるんだとか、健康的ですね。ふだんブラックコーヒーをひたすらに流し込む自分とはえらい違いです。


仲良しさんはカフェオーレチョイスでした。


サンドイッチは3人でシェアです。コンビニ以外のサンドイッチ食べるの久しぶりになりました。

銀のお皿にレース模様のシート、三角のサンドイッチ、これぞ様式美ですね。野菜サンドと


ミックスサンドにしました。


旅ならではの優雅な朝時間、いいスタートです。

食べ終わって、大通りに出てタクシーで次の目的地へと向かいましょう。今回の旅は祇園の後祭、山鉾巡行がきっかけでしたが、その他の観光で結果一番感動したのがこちらでした。


場所は京都御苑の中にあります。


じゃーーん、こちらの見学コースを申し込んでおきました!ってこれだけでここがどこかわかったらかなりの社会通さんでしょうね。

こちらは京都迎賓館です。御苑にある迎賓館と字面だけみると、古く歴史ありそうなイメージも浮かびますが(赤坂の迎賓館ね)、こちらが建設されたのは2005(平17)年であります。


そういえば、ここはまだ観光したことないなぁ、あ、見学ツアーがあるくらいの軽い気持ちで申し込んだのですが、結論からいうと、これがまぁなんともすっごい施設でした。

見学前に金属探知機によるボディチェック、この時点でもう驚きです(苦笑)。入念な準備を経ていざ入館します。


池があるーーー!水辺好きとしてはもうこれだけで、テンションあがります。

でも感嘆はこれからも続きます。最新技術と日本の伝統技術がこれでもかってくらい詰まってました。


まず案内されたのは桐の間です。和の晩餐室で、食事をしつつ、舞や琴の演奏を楽しむそうです。


欄間には截金がほどこされています。江里佐代子氏によるもので「日月」という作品名がついてます。截金でググっていただくとサイトで動画を観ることができるのですが、これがもう神業といいますか・・・


私も初めて知った手法でしたが、金箔を何枚か重ねて竹ので髪の毛ほどの細さに切り、それも一本一本貼っていくという。すごい通りこしてエグいとさえ思える技術でした。


テーブルは漆の一枚仕上げでかがみかよってくらいぴっかぴかでした。長さは12メートルです。軸装もすごい。


畳にも注目です。中央の色が濃く線が入っているようにみえます。


これは中継ぎ表という技法でい草のよい部分だけを使って、中央で繋いでるからこのような風合いがでるとのことでした。

座椅子ももはや工芸品ではなく作品ですし、

お庭の眺めも素晴らしいです。


もうこの一部屋だけでどんだけだっていうくらい伝統技術という贅を尽くされてますが、まだ始まったばかりですよ、ツアーと自分に言い聞かせて興奮が爆発しないようにコントロールするのが大変でした。

お次は橋を鑑賞します。頭上に注目、船底をひっくりかえしたような造りで、船底天井というそうです。使用されてるのは吉野杉、はーなんだか感覚が麻痺してきました。


天井の四隅にはこんなすかし彫りが施されていて、遊び心が感じられます。





橋から観る池の美しさは秀逸です。先ほど桐の間から眺めたお庭が右手方向です。

こちら側は海をイメージして作られています。


逆サイトはこんな風になっていて、こちらは水田のイメージです。緑の植物はネビキグサでした。


泳いでいる錦鯉は新潟・中越地震で被災した山古志村から買い取られたものだそうですよ。ひとつひとつにエピソードがあるなぁと感心しきりでした。


次は舟着き場に収まっている和舟を眺めました。


水かさが浅いので、舟の底は平らになっているそうです。ディスプレイがあって、ハネムーンで来訪されたブータンの国王王妃が乗船した際の映像が流れていました。

お次は玄関に戻って、扉や床石などについて説明を受けました。扉は樹齢700年の欅、引き手がキラッと光っているのは単純な日の光の反射ではなく、有線七宝が施されているからです。


余談ですが、入館にあたって靴からスリッパに履き替えてます。見学コースは絨毯の上のみ歩行可能です。来賓が使用するさいは絨毯は取り去られ、靴のまま入館するそうです。

そのため、キズがつきにくいよう、プラスチック樹脂で加工されていると説明がありました。伝統技術だけでなく、現代の技術も上手に取り込まれています。


入ってすぐの障子は横だけでなく上下にも開きます。


写真左手でご確認ください。雪見障子がモチーフとのことでした。天井が斜めになっているのは視線が下がって自然に池をのぞめるようにしているそうです。


通路脇におかれた行灯は釘などを使用しない京差物の技法でつくられています。モチーフは折り紙、とってもモダンで素敵でした。

ということで、ちょっと息切れしてきたので、いったん締めます。つづきは次記事でアップです。

ーーー
おまけ

化粧品はひとつのものを使い切るまで次を購入しないので、めったに買わないのですが、なんだかどうしてもローズっぽいアイメイクがしたい衝動に駆られて購入しました。


下の段の右がイメージ通りの色です。秋らしい色を楽しみます。

そういえば、秋バラの時期ですね。旧古河庭園のばらフェスがもうすぐ開催となります。

ーーー
メモ

10月上旬 日帰り名古屋 徳川美術館 他

4 件のコメント:

  1. こんばんは〜
    贅を尽くした日本建築。
    日本人である事がちょっと誇らしく思える場所ですね。
    さすが京都!と言うところでしょうか?
    見事な日本庭園
    VIPをお招きする時は
    夜も、ライトアップされて素敵なんでしょうね〜

    返信削除
    返信
    1. こんにちは
      静かで落ち着いていて、でもちゃんと豪華なんですよね
      赤坂の迎賓館も見学したことがありますが、
      それとはまったく別物でした
      もちろんどちらも素晴らしいです
      11月にちょうど夜間公開があるようです
      夜の景色もきっとびっくりするくらい素敵だと思います^^
      賓客コースも気になるので、また京都旅行の機会があればチェックします♪

      削除
  2. こんにちは
    イノダ「コーヒ」さんですね^^
    こんな朝食も良いですね~、本当に優雅

    京都迎賓館ですか
    さすが海外VIPをもてなすために作られただけあります、日本の贅が尽くされてる感じですね
    玄関扉の欅の一枚板なんてどれだけの大木から取ったんでしょうね、びっくりです

    キンモクセイ、今街のあちこちで咲いていますね
    木が見えなくても香りでわかるのが凄いですよね
    高原の牧場も気持ちよかったですよ^^

    返信削除
    返信
    1. こんにちは
      朝食って旅行のときくらいしか食べない(ひとり旅だとその機会すら省略しちゃうことも・・・)ので、それだけでも特別ですが、イノダの本店ということで、とっても貴重な機会になりました
      京都のお店は坪庭があるパターンが多く、緑を眺められるのも嬉しいです^^
      サンドイッチ美味しかったです

      迎賓館、赤坂は洋館ですが、こちらは日本が全面に押し出されてますね
      でも押しつけがましくなく、それでいてふんだんに伝統技術が盛り込まれている様に圧倒されます
      さすが世界のVIP向けの施設です

      金木犀の香り、秋の魅力のひとつですね
      この時期、ボディクリームなどでも金木犀の香りがでたりするので、店頭をチェックするのも楽しいです♪

      削除