今回から旅行をつづります。定期的に旅行いこう、企画してと言ってくださるいつもごはん会している仲良しさん、ご近所さんとの女3人の旅です。
企画や予約の手配をするかわりに私の趣味を大きく盛り込んでしまうのですが、こころよくお付き合いいただいて感謝しきりなのでした。ということで、文学オタク全開で、金沢三文豪をめぐる旅を企画し、了承を得まして出発します。
今回はおふたりが栃木からくるということで、スタートは大宮駅です。長野~金沢間が開通して登場したかがやき、初めてなのでちょっと興奮しちゃいました。乗り物好きなんです。

かがやきだと大宮~金沢は二時間なんですね。ビール飲んだり、おしゃべりしたり読書してたりであっという間に到着しました。もっていった本はこちら、最近よく読み返してます。
金沢駅はどくとくな外観でも有名ですね。お天気は晴れ、青空がまぶしいです。
ちょうどお昼の時間に到着したので、まずはタクシーで予約していたランチに向かいました。金沢らしい雰囲気を味わいたくて選んだお店はこちらです。料亭さん、ちょっとお高いお店ですが、奥にある茶室でいただけるお手頃なお弁当ランチがあります。金沢美味クーポンというのでさらにちょっとお得に予約できました。
歴史を感じる趣のある外観、店内のから見えるお庭も素敵です。
茶室(茶寮)も入り口から風情がありますね。
実は室生犀星の作品にも登場しているのです。これも予約の決め手のひとつでした。
私達はテーブルでしたが、おひとり様、おふたり様はお庭に面したカウンター席があります。写真ではわかりにくいですが、赤い椿がきれいに咲いてました。
昼からビール、旅先での昼呑みは至福であります。
お弁当はこんな感じです。ちょことずつ、いろいろ詰まったお弁当は目にも楽しいです。味付けもさすが料亭のもの、お出汁が美味しく丁寧な味付けでした。
お吸い物も美味しかったです。
デザートにわらび餅もつきました。
とってもいいお店、いつか夜の料亭にもいけるような人間になりたいです。食事のあとはホテルが歩ける距離だったので、荷物を預け、タクシーでひがし茶屋方面へと向かいます。
茶屋街の混雑を横目に、浅野川の風情を眺めながら、しばし散策です。
この時期、金沢ではまだ梅の見頃が続いてました。都内は終ってしまったのでまた梅見ができて得した気分になります。
タクシー降りてから歩いて2、3分ほどで目的地に到着しました。
今回の旅の目的のひとつが金沢三文豪巡り、記念館を訪問します。その皮切りがこちらです。
尾崎紅葉氏の門下生のひとりであり、後には自然主義文学を代表する作家となりました。
知名度的には同じ尾崎門下の泉鏡花氏のほうが高いかもしれないですが、漱石氏や川端康成氏などからも評価された作家です。私個人としては「黴」とか「あらくれ」が気に入ってます。
都内に住んでいたころもあり、本郷の旧宅を見に行ったりもしました。(https://rkoubouseisaku.blogspot.com/2019/12/1.html)
館内は撮影禁止です。直筆原稿や初版本、遺品などが展示されていましたよ。観たかったサンタクロースのお面もありました。
図録やグッズもかってご機嫌で、お次は泉鏡花記念館へと徒歩で向かいます。10分かからないかなってくらいでした。
泉鏡花氏は前述したとおり、秋声氏と同様、尾崎門下です。年齢的には鏡花氏の方が一個下ですが、門下入りは鏡花氏のほうが先でしたので、兄弟子になります。記念館は生家跡地に立つ建物(生家自体は焼失)を改装したものでした。
敷地内では父子像が出迎えてくれます。
展示はこちらも撮影禁止です。ちょっと不気味なこちらは撮影OKでした。京都瑞泉寺のご住職兼イラストレータである中川学氏が鏡花の「化鳥」を絵本にした作品に登場する鮟鱇先生です。この絵本持ってます。まさかここにパネルがあるとは知らなかったのでひとり興奮して写真撮ってしまいました。仲良しさん、ご近所さんに若干不審な目でみられましたよ・・・
まぁ気にしませんけど。通常展示はやはり直筆原稿などが中心です。
装幀の展示もあって、大好きな小村雪岱装幀とも再開できました。あと、うさぎグッズ!可愛かったです。
また、企画展として芥川龍之介と谷崎潤一郎も展示されており、これもまた面白かったです。
谷崎氏愛用の長襦袢とか・・・先生しか着れないよ、この柄っていう内面からにじみ出るセンスを感じました。。
いやはやどちらも素晴しい記念館です。と、二つまわったところでアタマの休憩のため、茶屋散策でもしましょう。
いったんここできります。
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メモ
8月前半 東北2泊3日 夫婦旅行